寒天
寒天とは?寒天は海藻類を原料として作られる乾物のことです。天草などの海藻類を煮て得られる液体を固め出来る「ところてん」を、天日干しなどして乾燥させたものが、「寒天」です。
ちなみに、同じようにゼリーなどのを作る時に用いる「ゼラチン」はタンパク質 「 コラーゲン 」が溶けて固まったものであり、その多くは豚や牛など、家畜の骨や皮から抽出された動物性の食品です。
それに対して、寒天は天草などの海藻類を原料としているため、植物性の食品であり、両者はまるで別のもであるといえます。
食物繊維が豊富
寒天の成分の内、実に約80%が食物繊維であるといわれています。
食物繊維そのものは、他の栄養素などと異なり、その多くが体に消化・吸収されることなく排出されるます。しかし、その性質ゆえに他の栄養素にはない重要な生理機能があります。
血圧を下げる
海藻類に多く含まれている食物繊維には、特に血圧降下作用、コレステロール低下作用があることが明らかになっています。それは、食物繊維が腸内での脂肪吸収を阻害し、排出してしまうためであると考えられています。
コレステロールを下げる
「寒天」に含まれる水溶性多糖類は、胆汁酸が腸壁まで到達することを妨害します。胆汁酸は脂質の消化を助ける主成分ですが、その生成は肝臓で行われ、その元となるのがコレステロールです。
この胆汁酸は、通常、腸壁から吸収されて肝臓でリサイクルされますが、それを阻害されるため、肝臓では新たな胆汁酸を生成します。その際に、コレステロールが用いられるため、結果として体内のコレステロール値が減少するわけです。
血糖値を下げる
食物繊維を摂取すると、体内での消化から吸収への速度が遅くなります。これにより、腸壁からの糖質吸収にも時間がかかり急激な血糖値の上昇を抑えることが可能になります。
肥満防止・便秘解消
食物繊維そのものはノンカロリーであるため、いくら食べても肥満の原因になることはありません。それどころか、食物繊維は吸水力があるため、水分を吸収し体積が増えます。つまり、少量でも満腹感が得られやすいのです。
これにより、食べ過ぎによる肥満を防止することが可能になります。
また、食物繊維が吸収した水分は胃や腸などの消化器官でも非常に吸収されにくいので、ほとんど便として排泄されます。このような便が腸壁を刺激し、排便を促すため、便秘を解消する手助けをしてくれます。
寒天の戻し方
寒天を水に一晩浸けて戻し、鍋に入れて水を加え、泡立て器や木ベラでゆっくりなめらかにかき混ぜながら弱火で煮溶かす。
寒天レシピ
牛乳寒天
材料・・・・
粉寒天… 2g
水 … 200ml
砂糖 … 60g
牛乳 … 200ml
作り方・・
1、鍋に粉寒天と水を入れ火にかけます。かき混ぜながら沸騰して2分位煮溶かし、砂糖を加えて溶けたら火を止めます。
2、牛乳を加えて混ぜ合わせます。
3、水で濡らした型に流し入れ、冷やし固めます。
牛乳寒天を基本として、お好みのフルーツなどを入れても美味しいです。
すらっと寒天
業務用 粉末寒天